☆所長の入江からステーションのご紹介☆

平成27年6月に開設し、誕生したばかりのあったか訪問看護ステーションです。場所は北九州市小倉北区吉野町3-10で、築80年以上の一軒家を大家さんのはからいでリフォームしていただき、事務所として借りることができ、随分資金的に助けられました。

私、所長の入江は、近隣の病院で30年勤務し、就職当初集中治療室や急性期中心から介護病棟、退職前10年間は訪問看護の所長を経験しました。そして、大好きな看護師を終生続けるなら、“訪問看護師!”だと、夢中になりました。そしてこのたび、訪問看護をこよなく愛する仲間達と、「あったか訪問看護ステーション」を開設することができました。しかし、人生は山あり谷あり、開設1ヶ月前に手術をする大病と出会ってしまい一時は悩みましたが、仲間たちが背中を押してくれて、術後でなかなか体が動かない中、本当に助けられて開設日を迎え感無量でした。自分自身が、人生初の大病を経験し、今も病気と闘っています。「心身ともに寄り添う看護」を利用者の立場になって、命尽きるまで、あったかい看護を提供したいと思います。


我がステーションの自慢のスタッフです。看護師は、所長を含め5名事務2名体制です。みなさん、仕事も人生経験も豊富な毎日笑顔が絶えない職場です。当ステーションの特徴は、希望があれば最期まで在宅にいていただく、看取りを積極的に取り組んでいます。開業3ヵ月において、在宅看取りは7名です。もちろん、利用者は高齢者だけでなく、小児もお受けします。現在は23歳の方が一番年少です。周辺の往診を熱心にされる先生方々やケアマネージャーさんや病院の連携室の方々の連携を中心に、顔の見える関係をつくり、利用者紹介を頂いております。中でも、開所当初なので、職員自ら知人の紹介をしてきてくれ、出会いを多く感じています。


☆印象的事例として☆

訪問看護の素晴らしさの一つに、在宅へ病院から戻すことで、人間本来の生きる力がよみがえることがあります。こちらは我が父親ですが、喉頭がんで放射線治療中に肺炎となり、CRP22まで上がり、看取りのつもりでA病院の主治医の反対を押し切り、自宅療養を選択しました。三日間せん妄状態でしたが奇跡的に生き返っており、ほぼADL自立でデイサービス利用しながら余生を楽しんでおります。

現在の生活に安定するまで、家族間の治療への希望の調整や介護疲労で母が緊急入院し、初めて介護する家族の深い苦しみを身近で体験しました。人間としての感情を共有する、”寄り添う“看護の察していく力が大切であると感じています。しかしながら、人生の終末期に早々に向かわれる方もおり、先日あったかで看取らせていただいた岩永様です。兄嫁の実家ということで、病気発見当初から、これからの残された余生の送り方、最期の療養の場所の検討など、日々連絡を取りながら一人で介護されている奥様をどこまでサポートできていたかは、この亡くなる数日前のお写真が物語っているのではないでしょうか。遠方の娘さんとも連絡をとりながら、誰もが悔いのない介護をされました。共に泣き、笑い自宅という生活の場所で、好きな生活の香りの中で、私も人生を終えたいと思っております。病気の診断を受けられた時点で、回復の希望と今後の過ごし方を一緒に考えていきましょう。利用に関係なく、ご相談お待ちしております。



また、これは余談ですが、我が家はレスリング一家で、長男は現在、妹たちを指導し、三姉妹はオリンピックで世界一を目指しています。東京オリンピックに三姉妹で金メダルを目指しており、私は北九州一の訪問看護ステーションを作るために努力しております。こちらも、応援のほどよろしくお願いいたします。